2015年に入ってからクイズ番組やバラエティ番組でちょこちょこ見かけるようになったKダブシャイン(K DUB SHINE)さん。HIPHOP界では超有名人です。ヒップホップに詳しくない人で彼を知っている人はあまりいないのではないでしょうか。そんなKダブシャインさんがどんな人なのか。なぜラッパーがクイズ番組に出ているのかについての見解を書いていきます。
目次
Kダブシャインのプロフィール
本名:各務 貢太(かがみ こうた)
別名:Kダブシャイン(K DUB SHINE)
ビッグコッタ
生年月日:1968年5月8日(47歳)
出身地:東京都渋谷区富ヶ谷
学歴:テンプル大学中退
職業:ヒップホップMC
Wikipediaより
K DUB SHINE名前の由来
Kダブシャインさんの本名、珍しいですね。苗字が読めませんでした(;´∀`)
芸名の由来ですが、本名から来ています。各務貢太のイニシャルはK.K。つまりK Double→K DUBとなったようです。
Kダブシャインの英語力がすごい!
Kダブシャインさんは中学卒業後、都内の私立高校に進学するもののすぐに中退。そして、交換留学制度でアメリカ・フロリダ州の高校に留学されています。高校卒業後は日本にあるテンプル大学ジャパンキャンパスに入学し政治を学ぶも中退されました。この大学は日本語クラス以外は全て英語で講義が行われているそうです。大学の講義を理解するなんて、バイリンガル級の英語力じゃないと厳しいのではないでしょうか。
ジャパニーズHIPHOPの超カリスマ Kダブシャイン
Kダブシャインさんは日本のヒップホップのパイオニア的存在です。キングギドラ(KGDR)というヒップホップグループをご存知ですか?30代前後の方ならヒップホップに詳しくなくても名前を聞いたことがある人も多いかもしれませんが、1993年から活動する日本のヒップホップを代表するグループです。Kダブシャインさんはそのキングギドラのリーダーです。
彼らがヒットを連発したことで、ヒップホップという音楽の存在が世間に広く知れ渡りました。他のメンバーは「悪そうな奴は大体友達」でおなじみのZEEBRAさんと、DJ OASISさんです。(以前はカタカナ表記でしたが現在はKGDRと表記します。)
Generation next/キングギドラ
映像は古いですがカッコいいですね!窪塚洋介さんも^^この映画(凶気の桜)観に行ったな~
KGDRがいなければ日本のヒップホップの歴史は変わっていたでしょう。そしてJ-POPになぜか多用される”ラップ風”なフレーズもなかったかもしれません。KGDRは日本のヒップホップだけではなく、あらゆる音楽に影響を与えたすごいグループなんです。
なぜKダブシャインが支持されるのか
Kダブシャインさんは日本語でラップすることを大事にしています。それは高校時代に英語でラップをしていた時にアメリカ人の友人から「なぜ日本語でやらないんだ」と言われたことがきっかけだそうです。彼のの曲は聴くだけでリリックがすんなり入ってくるほど聞き取りやすい日本語なので、まさに日本人による日本人のためのラップという感じです。(いい意味で)
そしてKダブシャインさんの曲は日本人だからこその政治批判や愛国心、社会問題、子どもたちへのメッセージなど社会性の強いテーマが多いのが特徴です。自分の心情を自身の言葉でリアルに綴っているので強く思いが伝わってきます。
ストレート過ぎる表現に批判を受けることも多いようですが、かっこよさそうな言葉や英語を並べただけの外面だけの音楽より魂がこもっててカッコいいと思います。
自主規制/K DUB SHINE
↑直球ですね・・・なんかスカッとします!こういうリリックは勉強していない人には書けません。
実際Kダブシャインさんは博学なうえに、KGDRとしても個人としてもチャリティーや青少年育成などの社会活動に意欲的です。そんな彼だからこそ作れる曲にファンの人は心を動かされるのではないでしょうか。
Kダブシャイン、突然バラエティ番組に現る
今年に入ってKダブシャインのバラエティ番組の露出が急に増えました。アウトデラックス、くりぃむVS林修!クイズサバイバーなど音楽とは無関係の番組ばかりです。
数ヶ月前、テレビ朝日のクイズ番組にKダブシャインさんが出ているのを見て何が起こったのか?と目を疑いました。「インテリラッパー」っていうお手軽なキャッチコピーついてるし(野獣チームの時もあった)、丸腰で微笑んでるし・・・思わず三度見ぐらいしました。うちの母は真っ先に「誰?このおじさん」と言ってましたよ。
たしかに、あの風貌はゴールデンタイムに完全に浮いてます。しかも、あのK DUB SHINE!ヒップホップ界の重鎮がバラエティ番組に出るなんて夢にも思いませんでした。なにせイカツイじゃないですか!あのヤンチャな海老蔵さんを一喝するほどの人です。
では、なぜKダブシャインさんのテレビ出演が増えたのでしょうか?
Kダブシャインがバラエティ番組に多数出演するのは事務所の影響?
実はKダブシャインさん、今年のはじめから大手芸能事務所のナベプロことワタナベエンターテインメントに移籍されました。(それも驚き!)
ナベプロといえば芸人やアイドルが多数所属しています。バラエティに強い事務所への移転が転機になったのは間違えないでしょう。
そしてKダブシャインさんもお笑い好き。「言葉」を用いるエンターテイメントという点でラップと通じる部分があるお笑いをリスペクトしています。ですからバラエティ番組やクイズ番組の出演を本人も楽しんでいるようですね。
巷では、ダイノジの大地さんやあばれる君などヒップホップ好きの芸人や、同事務所の柏木由紀さんとのコラボを期待する人もいるみたいですよ(笑)
お茶の間進出はヒップホップ界底上げの為?
実はKダブシャインさん、スペースシャワーTVのブラック音楽番組「BLACK FILE」内の自身のコーナーが縮小した際にこんな事を言っています。
諸君もなんとなく気づいていると思うけど、オレと宇多丸がやってる「第三会議室」が、とうとうレギュラーでなくなり、今後は特番扱い的な放送となることになった。あのコーナーを含む「BLACK FILE」自体が規模縮小の方向になってしまったので、残念な気持ちだ。このまま「BLACK FILE」も終了してしまう可能性もある。
日本でヒップホップが盛り上がってないっていうなら仕方ないけど、客観的に見ても最近はライブやイベントも全国的にかなり活発に行われているし、ファッション誌見たって、ストリート系のファッションを扱った雑誌が多数出ているわけだから、他のジャンルに比べて劣っているってことは決してないはず。
ただひとつだけ言えるとすれば、日本のヒップホップシーンが日本の音楽業界や芸能界の枠組みから外れたところにあるってことが関係している。ほとんど利権を持っていないので、いわゆる「この世界」にとっては、まだヒップホップが金を生み出す存在になっていない。それゆえ、音楽専門放送局にとっても、スポンサーがつかないようなジャンルの番組は続けていく価値がないってことらしい。
もちろん営利ビジネスだから、その判断が間違っているとは言わない。実際、局に入る金だって、この数年で激減しているだろうから、儲けがとれない枠を維持することは難しい。でも、それって本当はその場しのぎでしかなく、リスクを回避するだけでは、芸術文化が先細っていくだけだぜ。面白くない時代になってしまう。
なんか街の飯屋や飲み屋がどんどんチェーン店や似たようなラーメン屋ばっかになっていくのに似てる。商売としては手堅いだろうが、個性的なものは期待できないし、そもそもマズい。金を出す側も使う側も、失敗を恐れるようになった結果そうなるんだろうけど、競争の原理が資本主義を回しているから、コケて負債を抱える奴がいて、初めて経済が成り立ってるんじゃないのか。
http://www.spaceshowertv.com/より
Kダブシャインさんは音楽業界のみならず日本経済を憂いて、ヒップホップ普及の必要性を主張されています。こういう考えがあるからこそ自らがヒップホップの宣伝塔となってタレント活動をされているのかもしれませんね。
おまけ:Kダブシャインは男前!
私事ですが、10年近く前にKダブさんと同じイベントに出演する機会がありお話したことがあります。当時は今の姿からは想像できないほど怖いイメージを抱いていたので「失礼なこと言ったら殺られるかも」と色んな意味でガッチガチに緊張していました(笑)。
でも、実際はクールなんだけどとっても優しくお話してくださいました。それにスマートに女性を立ててくださる紳士的な方で、尖ったナイフ的イメージとのギャップにキュンキュンでしたね。
世の女性に告ぐ。K DUB SHINEはただのクマさんじゃない、イケMENなんですよ~
私はKダブさんのバラエティ進出を応援します!