フィギュアスケート

羽生結弦 世界最高演技中の心境とは?最後の笑顔の真相を語る

2015年11月30日

2015フィギュアスケートグランプリシリーズのNHK杯で世界歴代最高得点を叩きだした羽生結弦選手。世界中を震撼させた演技中に羽生選手が考えていたことを語っていました。歴史にのこる最後の決めポーズで見せた笑顔の本当の意味とは?

世界歴代最高得点を記録した羽生結弦

羽生結弦選手は2015年のNHK杯で322.40の歴代最高得点をうち立てました。ショートプログラムは4回転ジャンプ2種類を組み込む高難度のプログラムに変更し、自身の持つ世界記録(101.45)を塗替えて106.33点をマーク。フリースケーティングでも4回転ジャンプを3本入れ、演技構成も高評価を得て前人未到の200点を超え、216.07点という超高得点を記録しました。

夢の300点超えどころか+20点以上も上回り世界中が驚いていますね。解説者が演技終了後の第一声で「次元が違います」と呟きましたが、まさに別次元、神の領域と言える演技でした。

そんな”神演技”の最中に羽生選手はどんなことを考えながら滑っていたんでしょうか?

 

羽生結弦  世界一のFS「SEIMEI」演技中に考えていたこと

NHK杯エキシビジョン内のトークコーナー「明子の部屋」で鈴木明子さんが羽生結弦さんに史上最高の演技中の様子を聞き出していました。

羽生選手は世界新記録を受けて脳はトロトロだけど身体はフリーを滑っているような興奮状態でなかなか眠れなかったそうです。一夜明けても興奮冷めやらない羽生選手が心境も詳しく語っていたので、内容をご紹介します。

SEIMEI演技中の心境とは?

ジャンプに注目が集まった今大会の演技ですが、羽生選手はジャンプはもちろん、すごくスケーティングも意識して頑張っていたそうです。

冒頭の4サルコウが決まった時のことを「降りたあと気持ちよかったですか?」と聞かれると「それどころじゃなかったですね。サルコウおりた瞬間に4回転トゥループのことを考えました」と語っています。

羽生選手自身、一つのプログラムで2種類の4回転ジャンプを跳ぶのは難しいと言っていましたが、今回のように演技の前半から後半に渡って4回転ジャンプが散りばめられていると、特に緊張状態を長く維持しなければならないようです。

そして演技のダイジェスト映像を見ていた羽生選手は後半の3連続ジャンプを見て「がんばってますね」と頷いていました。4回転以外にも難易度の高い技が多数組み込まれていますからノーミスをすることは羽生選手の技術でもいかに難しいのかが伝わってきました。

そして演技終盤会場がどんどん盛り上がってきたことを聞かれた羽生選手は

「とりあえず自分でも一番聞こえたのが、4-3(4回転トゥループ-3回転トゥループのコンビネーション)をやったときの歓声よりも、ルッツの方が大きかったというのはちゃんと自分でも自覚はしています(笑)」と言っています。これには会場からも笑いが。

実は「ルッツ」は今の羽生選手にとって自虐ネタのような感じなんです。というのも、羽生選手の3ルッツは4回転以上に決まる率が低いんです。ファンも周知ですが羽生選手もいじられるようで、

「ルッツ散歩してるとかなんだか言われますからね。やっと(今回のフリーで)帰ってきてくれました。ショートでもリストラしちゃったんで。」

と、SPでもプログラムから外したこともネタにしていました。

 

そんな3ルッツジャンプですがSEIMEIではラストジャンプです。羽生選手は演技が順調に進んでいる中でルッツが近づくにつれ会場の熱い視線を感じていたようです。

ブライアン・オーサーコーチがルッツの瞬間今日イチの気合で「ルッツーーーーー!!!」と叫んでいたほどルッツは大事なポイントだったんです。鈴木明子さんもその瞬間祈るように見ていたそうですよ。

そんなプレッシャーを羽生選手はまるで公開練習のように(お前こんなとこでミスんなよという視線)感じていたそうです。そんな中きちっと決めるメンタルの強さはさすがですね。

羽生結弦  最後に見せた笑顔の意味とは?

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blog.livedoor.jp

羽生選手がSEIMEIを完璧に滑りきった後、キメポーズからすでに笑顔が溢れていましたね。いつもなら気合が入れば入るほどSPのラストのように鬼気迫った顔でポーズを決めるイメージがつよかったので、ちょっと意外でした。

鈴木明子さんも「(安倍)晴明を演じる羽生選手から羽生結弦に戻っていたような感じ」と表現されていましたが、演技の終盤に素の自分が溢れ出る程喜びが抑えられないような印象でしたね。

あの笑顔の真相を羽生選手はこう語っています。

「ショートのときに、あまりにも奇人すぎる。ドヤりすぎだと。目がすごい大きくなってたんですよね。もうアドレナリンどんだけ出てんだ。そういう意味も込めて、SEIMEIぐらいは笑顔で終わろうと思って。(そして演技の最後に)ちゃんと笑いながら『あ、笑ってる、俺。』みたいな(笑)」っていう気持ちで笑っていたそうですよ。

とはいえ、笑おうと思った笑顔に心からの喜びが合わさってあの笑顔だったんでしょうね。あのバンっと両手を広げるポーズに似つかわしくない笑顔でしたが、あの最高の演技だからこそ見られた笑顔の決めポーズは語り継がれるんじゃないでしょうか。

世界最高得点を出した後 記録更新について語る羽生結弦

羽生選手の雲の上のような最高得点をうけて、嬉しい反面今後どうなるんだろう?と気になった方も多いはず。

羽生選手は今後の目標についても語っています。

羽生結弦 グランプリファイナル3連覇に向けて

グランプリファイナル3連覇がかかる羽生選手。意気込みを聞かれましたが史上最高最強の男は答えが別次元でした。

「今の自分が感じていることは、もう3連覇のプレッシャーどころじゃねぇなって言う。自分の記録がこれまで出てしまったので、本当にこれだけ評価して頂けたからこそさらにもっといいものを目指していかなきゃ行けないと思いますし、もっと色んな所を洗練させた動きにしていって、ジャンプももっとキレイにしていって、これが日本開催だけでなく、どんな所でもどんな苦しい状況でもできるように目指していきたいと思います。」

前人未到のグランプリファイナル3連覇でさえ彼の前では大きなプッシャーではないようですね。確かにあの記録では現在完全独走状態なので自分との戦いが一番難しいんでしょうね。

322.40の記録更新はいつ?

記録更新について問われた羽生選手。

「本当は(グランプリ)ファイナルって言いたいんですよ(笑)でもそれはどこでもいいです。ただ僕は点数とかどうのこうのよりも、まずはこういう演技をして、みなさんの心に残るような演技ができればいいなと今は思っています。」

この記録の壁がいかに高いかは本人が一番良く分かっておられるんでしょう。いや本人にしか分からないのかも。

hanyuyuzuru113002
http://neta7.com/ 開いた口がふさがらなかったという羽生選手

ちなみに私はこの点数盛り過ぎじゃないか?と思ってしまいました。もちろん羽生選手の演技が世界一素晴らしいと思いましたし感動もしました。けれど、さらに難しいジャンプとかを組み込んだ時にこれ以上の点数で評価してもらえるのかとも思いました。まわりとのレベルもかけ離れすぎることになりますし・・・まぁ私みたいな素人が心配してもしょうがないことですけどね。

追記:グランプリファイナルで脅威の330点超えを早々と達成しっちゃいましたね!すごすぎて言葉が出ない・・・確実に住む世界が違います。今後4フリップや4ループも演技に組み込めるよう練習中のようですから伸びしろたっぷりですね。私の心配なんてお呼びでない。

とにかく羽生選手には気負うことなく自分の納得する演技を追い続けて欲しいです。そしてマスコミには羽生選手の足を引っ張るようなへたな騒ぎ方をしないよう心がけてほしいなと思います。

去年の辛いシーズンを乗り越えたことが大きな糧になっていますね。羽生結弦が語った衝突事故の意外な真実と迫真の演技の秘話!

 

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