宇野昌磨選手がフィギュアスケートグランプリシリーズ2016の第1戦アメリカ大会で見事優勝しました。幸先良いスタートで今シーズンも楽しみです。そんな宇野昌磨選手の演技を海外のファンたちはどのように見ていたんでしょうか?コメントをまとめてみました。
宇野昌磨選手GPS一戦目優勝!海外ファン「なんてスケートだ!!」
宇野昌磨選手のグランプリシリーズアメリカ大会優勝は海外のフィギュアスケートファンの間でも話題になっています。
<宇野昌磨選手の成績> SP:映画「ラベンダーの咲く庭で」より「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」 スコア89.15(1位) FS:「ブエノスアイレス午前零時」他 スコア190.19(1位) トータルスコア279.34(パブリックベスト更新) |
宇野選手はSP、FSともにコンビネーションジャンプにミスがありながらも大技4回転フリップなど高難易度の技を見事成功させ、圧巻の優勝でした。
以下は海外のファンがフォーラムに寄せたコメントです。主にFSの感想が中心です。(意訳・誤訳ご了承ください)
海外の反応
「ショウマはダイ(高橋元大輔選手)を彷彿とさせる」
「ショウマのFS本当に楽しかった。とってもラブリー」
「オーマイガー!なんてゴージャス!ミスがあったにも関わらず息を飲むような演技だった」
「ショウマは勝つべくして勝ったんだ。ノーミスに近い演技だったね」
「本当に良かったよ。彼はとってもキューティーだ」
「El loco(狂った男)とは彼のこと」※FSの使用曲”ロコへのバラード”と掛けています
「ショウマはレベルが違う」
「ワォ、ショウマ!彼は私のお気に入り選手の仲間入りしたわ。そして彼の衣装は燃えているね。」
「彼の演技の全てのディテール、表現を愛している」
「ショウマはノリにノッてたね。私が思うに彼は若手の中で質の高い完全なスケーターだ。」
「ショウマはダイ(高橋元選手)の精神を受け継いだ恐れ知らずのピカチュウだ…カワイイ!信じられないよ!」
「彼はまだユヅルの洗練されたレベルにないと言える。でも彼は着々とそこへ近づいているよ。」
>>「ショウマはユヅルと言うよりダイスケ系だと思うけど。」
「よくやったショウマ!でも彼はジャンプについてもうちょっと考える必要があると思うんだ。」
「このプログラムすでに好きになったよ。この魅惑の音楽と歌詞は演技を引き立ててると思うよ。彼は今シーズンの世界選手権の表彰台を狙っているだろう。彼ならできる。行けショウマ!!」
「前に見たときよりずいぶん改善している。これはほぼ紛れもないタンゴだよ。動きをもっとパワフルに歯切れよくしたらさらに良くなるとおもう。」
「ショウマのコーチはベストファッションテイストだと言わざるを得ないw」
宇野選手はミスで大きな得点を失ったことを悔やんでいましたが、それ以上に素晴らしい演技が人々の心を掴んだようです。
宇野選手は海外の人にとっても”かわいいキャラ”なんですね。
海外の反応には批判も「ショウマは好きだけど・・・」
宇野選手の演技には好意的な意見がほとんどでしたが、意外なところに批判的な意見が多数あがっていました。
「このボーカルは本当に気が散る」
「歌詞がほんと酷い」
「音楽は嫌いだけど彼は好き」
「この歌詞は奇妙だ。。。でもショウマは好き」
「この喋ってるような歌ってるような耳障りな叫び声の音楽が嫌い」
「ショウマはとっても良かった。でも彼の”戦略”が気になる。前半の見事なパフォーマンス、その後ボーガルが入ってくるとガラッと力強く雰囲気が変わる後半。それは昨シーズンのトゥーランドットとカブってる感じ。私はアダム(リッポン選手)の方がいいと思ったね。」
「昌磨は2回めのアクセルの失敗があったにも関わらずノッてたね。だけど、私はこの音楽と振り付けが好きじゃない。
お願いだからカンチレバー(一端のみが固定されている構造の梁。片側が突き出た梁)のようなパフォーマンスはしないで。とっても醜く見えるよ。」
意外にも曲が不評でビックリしました。宇野選手アンチというわけではなく、宇野選手が好きだけど曲が嫌いという人が多いようです。
ですが、ラテン系の人からはこんな意見も。
「私はこのプログラムが好き。とってもアルゼンチン的だし荒々しく、非常にドラマチック。こういうプログラムは日本人選手だけが上手くこなせるんだよね。
サルサやフラメンコやタンゴを演じるとき日本人は我々生粋のラテン人の感覚と近いものを持っていると感じるんだ。それが何かはわからないけどね。」
ということで見る人によって音楽の賛否は分かれそうです。ただ、こんなに音楽が議論されるということは良くも悪くも印象に残る曲であるということでしょう。
シーズンの経過とともに宇野選手のダンスも情熱を増すでしょうし、曲も馴染んでくるんじゃないかと思います。
(”酷い歌詞”が気になる方はこちらの記事へ↓)
そして振り付けに対する意見の「カンチレバー」の例えの真意が・・・片腕だけを伸ばすような振り付けが多いということなんでしょうか?たしかに昨シーズンの振り付けの構成と似ている気がします。
今作はタンゴ風の動作も組み込まれていますが、もっとコテコテにタンゴっぽさを出したり、印象に残る振り付けがあったらさらに楽しいだろうなと思います。(オリンピック後は違う振付師でも見てみたいな)
とはいえ、今シーズンのプログラムも十分高得点が狙えるはずですし、技術も表現も昨シーズンよりパワーアップしているのでさらなるブラッシュアップに期待しましょう!!
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