ロシアのフィギュアスケート界が止まりません。またまた天才少女が現れました。彼女はアンナ・シェルバコワ選手。4回転ジャンプを通り越して、男子でも難しい4回転含む3連続のコンビネーションジャンプを習得しているんです。目を疑う動画をごらんください。ロシアの期待を背負うシェルバコワ選手とは?
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アンナ・シェルバコワ、練習で4T-3T-3Loを跳ぶ動画
アンナ・シェルバコワ選手のプロフィールは後で紹介するとして、さっそく彼女の驚異のコンビネーションジャンプをごらんください。
もとは振付師ダニール・グレイヘンガウスのインスタグラムにアップされていた動画のようです。
あまりに軽く跳ぶので3回ぐらい目を疑いました(笑)
でも確かに4T-3T-3Loの3連続ジャンプです。
最後の3ループは回転が不十分ですが、4回転トウループはしっかり回りきっていますね。
4T-3Tのコンビネーションジャンプでさえ男子にとってもかなり高難度なのに、女子がさらにもう一本付けるなんて奇跡を目にしているようです。
しかもこれが練習の一環というのだから驚き。
おそらくメドベージェワ選手のように、全てジャンプの後に3回転を付けて跳ぶことで本来のジャンプを簡単にするための練習だと思われます。
ということは、もしやシェルバコワ選手は来季あたりプログラムに4T-3Tのコンビネーションを組み込む予定なんでしょうか。
もう、話が飛躍しすぎてワケわかりません。ロシア選手の進化が異次元すぎます。
アンナ・シェルバコワのwiki風プロフィール
鬼ジャンプを跳ぶシェルバコワ選手はこんな少女です。
例に漏れず美少女ですね。めちゃめちゃカワイイです。
ほんとロシア選手のルックスレベル高すぎます。
以下がシェルバコワ選手のプロフィールです。
アンナ・シェルバコワ選手はロシアのシングルフィギュアスケーターです。
誕生日は2004年3月28日、現在13歳。ノービスAクラスの年齢です。来季はジュニアグランプリシリーズ参戦を期待されています。
メドベージェワ選手やザギトワ選手と同じサンボ70クリスタル(モスクワ)に所属し、エテリ・トゥトベリーゼとセルゲイ・デュダコフ両コーチに師事しています。
<主な成績>
- 2016年ロシアジュニア選手権(年少ジュニア)1位
- モスクワオープンチャンピョンシップ20162位
- 2017年モスクワFFKK会長賞コンペティション1位
- ロシアカップ2017決勝8位(第3ステージまでは1位)
など。
※ロシアスケート連盟のHP参照(大会名称の誤訳はご了承ください)
ノービスなのに200点に迫るハイスコア
下の動画はモスクワFFKK(地域のスケート連盟)コンペティションで優勝したときのフリースケーティング動画です。
ノービスクラスの少女の演技とは思えませんね。
そして、さすがエテリ組。パントマイム風の振付と後半のジャンプラッシュ、タノジャンプ連発という構成はメドベージェワ選手にそっくりですね。
この大会ではトータルスコア199.82を樹立しました。あと0.18で200点ですよ!ノービスですよ!
ローカルの大会なのでスコアはあくまで参考レベルですが、それにしてもスゴすぎます。
シェルバコワ選手は4回転だけではなく、3回転ルッツ-3回転ループという3-3のジャンプでは最高レベルのコンビネーションも跳べます。
あと数年したらあっという間にメドベージェワ選手の世界最高記録を塗り替えるかもしれませんし、現在メドベージェワ選手に唯一勝てるのでは?と目されているザギトワ選手以上の技術力をもすぐに超えてくるかもしれません。
もし今年のジュニアグランプリシーリーズに参戦するなら演技を見れる機会も増えますし楽しみですね。
2022年北京五輪の金メダル候補
おそらくシェルバコワ選手に期待されているのは2022年のオリンピック金メダルでしょう。
そのときに彼女は17歳で、選手としては一番脂の乗った時期かもしれません。
心配なのは体型変化と怪我です。
13歳からクワドジャンプをバンバン跳んでいれば負担はかなりのものでしょうし、昨シーズン中も怪我をしたようなので、今後繰り返さなければいいですね。
そして、安藤美姫選手のように、ジュニア時代までは4回転を跳べても身体が成長するとともに跳べなくなるということも考えられます。17歳というと体型変化が一番予想できない年頃ですよね。
女子もついに4回転時代に突入か?
2022年北京オリンピックでシェルバコワ選手の4回転が見られるかは分かりませんが、少なくともここ数年の間で彼女が4回転を入れたプログラムで挑んでくるのはほぼほぼ間違いないでしょう。
そして、すでにロシアには他にも4回転ジャンプを武器に戦おうとする若い女子選手たちがいます(アレクサンドラ・トゥルソワ選手の4S-3T動画)。
現在不動の世界女王メドベージェワ選手が2年前にシニアに現れ、次に彼女を倒すべくプログラム構成を引っさげてザギトワがシニア参戦してきます。ザギトワ選手のプログラムは3Aを除く3回転ジャンプのプログラム構成の中では限界というほど最高レベルのものです。
では確実にザギトワ選手の上を行くには・・・となると「トリプルアクセルや4回転ジャンプを入れないと勝てない」と考えるのが当然の流れではないでしょうか?
男子がボーヤン・ジン選手、ネイサン・チェン選手などの天才ジャンパーの出現で他の選手も4回転の種類を増やしたように、女子もあとに続けと3Aや4回転ジャンパーが次々と現れる時代が近々やって来るかもしれません。
そうなると他国をリードしているロシアの一強時代と、選手の低年齢化にはさらに拍車がかかるかもしれませんね。
それはそれで寂しい気もするけど・・・。
とはいえ日本にも紀平梨花選手や樋口新葉選手などトリプルアクセルに挑む若い選手が複数いますし、今後の動向に注目していこうと思います。