2015年の冬にかけて新型ノロウイルスが大流行すると言われています。ノロウイルスは感染力が強くひとたび感染すると酷い嘔吐や下痢に見舞われる恐ろしいウイルスです。あなた自身や家族の感染を防ぐためにも正しい予防方法を知っておくことは大切です。
あなたがお住いの地域ではノロウイルス流行していますか?今日はこのブログにしては珍しく真面目に病気について語りますよー。
目次
新型ノロウイルスって今までのノロウイルスとどう違うの?
ノロウイルスというと経験者の話を聞くけば、みんな声を合わせて「やばい」というくらいすさまじい嘔吐、下痢に襲われる病気です。発熱も伴います。
おかげさまで私はまだ感染したことないですけど、絶対にかかりたくない病気の一つです。
そして最近「新型ノロウイルス」が流行るっていうニュースをよく耳にしますが、「新型」ってなにが違うのかご存じですか?
実は新型ノロウイルスというのは今までのノロウイルスが変異したものです。ノロウイルスには型があり、これまで主流だったのが「G2.4」というものだったのに対し、新型は「G2.17」というタイプです。嘔吐、下痢、発熱などの症状は同じですが、文字通り新しいウイルスなので人間は抗体を持っていない。つまり従来型より非常にかかりやすいということになります。
ちなみに、2006~2007年の冬に当時の「新型」が流行した際には例年の2倍以上の感染者が出ています。
そしてノロウイルスは感染力がとっても強いんです。
ノロウイルスの恐ろしさは、その感染力の強さだ。患者の便や吐瀉物1gには数億個のウイルスが含まれる。そのうち10~100個程度が体内に入っただけでも、発病する恐れがある。
引用:http://news.livedoor.com/article/detail/10925249/
想像するだけで恐ろしい・・・
そしてそして、新型ノロウイルスの毒性は従来型とそこまで違いはないそうです。が、人間に抗体が無いということは同じ毒性のウイルスでも新型のほうが症状が重くなる可能性があります。
ということで2015年の新型も大流行は避けられないようですね。
新型ノロウイルスは空気感染する?感染方法は?
ノロウイルスは基本的には空気感染するウイルスではありません。主な感染経路は2つあります。
感染経路その1:飲食物からの感染
ウイルスに感染した食品やウイルスで汚染された水を飲むなどして感染。
食べ物に関しては牡蠣やアサリなどの2枚貝からの感染が多いと言われています。ノロウイルスは熱に弱いので十分加熱処理してから食すといいでしょう。
感染経路その2:ヒトからヒトへの感染
- 感染者の便や吐しゃ物に触れることで感染。
- 感染者の便や吐しゃ物に含まれていたウイルスが飛沫や埃などについて、それを吸い込むことで感染。
- 感染者が十分に手を洗わずに調理した食品を食べて感染。
こういったことがおもな感染経路です。自分が感染者になってしまった場合や、近くに患者がいる場合には特に注意をしないと二次感染で周りにあっという間に広まってしまいます。
新型ノロウイルスの正しい対策方法
インフルエンザや空気感染するウイルスはうがい手洗い、マスクが非常に有効ですが、ノロウイルスにはそんな王道の方法だけでは太刀打ちできません。もちろんマスクをすれば飛沫や埃を吸い込むことを防げるし、手洗いもしっかり行えばリスクは軽減されるでしょう。でも、きちんと防ぐためにノロウイルスの性質も理解しなければなりません。
手洗い編
手洗いは大いに効果があるのですが、やり方を間違えればあまり意味がなくなってしまいます。というのもノロウイルスはアルコール消毒や除菌を謳っているハンドソープなどでやっつけることはできないんです。
なので手洗いの意味は殺菌というより、ウイルスをしっかり洗い流すという認識で行いましょう。石鹸やハンドソープを使ってウイルスを浮き上がらせてしっかり流すと効果的ですので、とにかくこまめに、念入りに洗い流すことを心がけてください。
ただし、石鹸の使い過ぎなどで手があれてしまうとガサガサしたところにウイルスが入り込んでしまって落としづらくなるので日頃から手荒れには注意が必要です。
マスク編
マスクには飛沫の吸い込みを予防するなど一定の効果が期待できますので使用していただきたいアイテムです。
しかし!マスクでしっかり予防していてもマスクを外すときにマスクに触れますよね?その後に手を洗わずに食事や作業などをしていたらマスクを介して感染する恐れもあります。本末転倒にならないようにマスクを外してから手洗いをしましょう。
また、同じような理由で帰宅後など手を洗う際には上着やマフラーなど外す(着替える)場合は最後に手洗いをして手のウイルスを流しましょう。
トイレ編
まずは自分が感染者の場合に二次感染を防ぐ方法ですが、便を流す際には便器の蓋を閉めて飛沫拡散を予防してから流しましょう。ちなみにひとたび個室に飛沫が拡散すると90分間はウイルスが飛散し続けるそうです。しかしいざ感染すると辛くてフタに意識がいかないかもしれないので、日頃からトイレを流すときにはフタを閉める週間をつけておくといいかもしれません。
そして個室のドアやトイレの出口のドアノブを素手で触ってしまうと危険なので、ティッシュ等を間に敷いて間接的に触るといいでしょう。
汚物の処理編
汚物の処理は細心の注意が必要です。汚物を処理する際は必ずゴム手袋をはめてください。そして拭きとったした汚物は袋に密閉して処分してください。
そして最後はただ乾かせばいいだけではありません。ファブリーズで仕上げてもダメです。
しつこいノロウイルスをやっつけるには塩素系クリーナーの力が必要です。そこで、汚物で汚れた場所に新聞紙をしき、水で50倍程度に薄めた塩素系漂白剤(ハイター的なもの)を新聞紙の上から掛けてください。新聞に薬液がしっかり染みこんだら15分程度放置します。そして仕上げに水などで拭いてください。
また処理後に衣服を着替えたらバッチリです。
まとめ
以上がノロウイルスの感染の予防&二次感染予防の方法です。
まとめると、うがい手洗いは大前提。マスクも有効だけどウイルスに触れないように手洗いの順番に注意!消毒は塩素系漂白剤で行う。
ノロウイルスの潜伏期間は1日から2日と言われています。侮っていると一日の間に同じ場所にいた何百人もの人間が感染する恐れのある強いウイルスです。予防法を頭に叩き込んで拡大を防ぎましょう。
それでももし感染してしまったあなたにはこちら→新型ノロウイルスに感染したら…最短で治すためにやってはいけない事は?