2019年7月30日、平成の大名馬ディープインパクトが17歳で死亡しました。死因は頸椎に骨折による安楽死です。
17歳という寿命ですが、馬の平均的な寿命は一体どれくらいなのでしょうか?また、競走馬の場合、寿命は普通の馬とは異なるのでしょうか?
ディープインパクト17歳で安楽死
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2005年の無敗の三冠馬でG1を7勝、種牡馬としても数多くの名馬を送り出したディープインパクトが30日早朝、レントゲン検査で頸椎骨折が判明し、回復の見込みが立たないことから安楽死の措置が取られたことがわかった。
社台スタリオンステーションのホームページでは、「弊社にて繋養しておりましたディープインパクト号ですが、かねてより治療しておりました頸部の手術を7月28日に受けました。手術は無事に終了して術後の経過も安定しておりましたが、翌29日の午前中に突然起立不能になったため懸命の治療を試みました。30日の早朝にレントゲン検査を行ったところ頸椎に骨折が見つかり、回復の見込みが立たないことから安楽死の処置が取られました。突然の出来事で誠に痛恨の極みではございますが、謹んでお知らせいたします」と報告がされている。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20190730-00000056-dal-horse&s=lost_points&o=desc&t=t&p=2
ディープインパクトといえば競馬好きの人に限らず、日本中が注目した、平成を彩った名馬ですね。
令和元年のこの訃報にショックを受けている方も多いのではないでしょうか?
引退後には種牝馬として活躍していたそうですが、最近は体の不調から種付けを中断し、穏やかに過ごしていた矢先だったようです、
ディープインパクトは17歳という年齢でこの世を去りましたが、
これは馬の寿命から考えても短命だったようです。
馬の寿命はどのくらい?人間の年齢に換算する方法
本来、一般的な馬の年齢は20~30歳だと言われています。
人間の年齢への換算方法については、
馬の年齢×4歳をすれば算出できるんだそうです。
ということは、ディープインパクトの寿命は
人間で言うと17×4で68歳くらいということになります。
たしかにまだ若いですよね。
競走馬の寿命は?短命傾向の原因は〇〇
競走馬の寿命は一般の馬よりも比較的短いようです。
なかには35歳まで生きたシンザン(史上2頭目の牝馬クラシック3冠達成)や、
30歳まで生きたハイセイコー(1970年代の競馬ブームを牽引)など、
ご長寿馬もいますが、それはかなり稀なこと。
競走馬として活躍した馬たちは、
日頃から体に負担のかかる厳しいトレーニングを積み、
レースでは普通の馬が決して体験しないような過渡のストレスを経験します。
現役の時代は生涯のうちの2~4年程度のようですが
そういった肉体と精神の酷使により、
競走馬の寿命は短くなる傾向にあるんだそうです。
人間の場合も例えば相撲力士やレスラーなどスポーツの種目によっては
短命傾向になる場合がありますから、
競走馬においても同じようなことが言えるのかもしれませんね。
競走馬の平均寿命は?
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競走馬の平均寿命について調べてみたのですが、
”競走馬”に限定したデータを見つけることができませんでした。
もしかしたら、競走馬と一言でいっても
現役中に重大なケガをして安楽死されられる場合もありますし、
引退後に引取先がなければ同じように安楽死させられる場合もありますから
平均寿命を割り出すことが難しいのかもしれませんね。
引退した競走馬のなかには
ディープインパクトのように種牝馬として活躍する馬もいますが、
種付けも体力の必要な作業ですから、
穏やかな余生というわけにはいかないでしょう。
ましてやディープインパクトのような稀代の名馬には
一頭でも多く遺伝子を継がせる”使命”があるからなおさらでしょう。
おそらくディープインパクトは
生まれてから死ぬまで人間のために忙しく働き続けたことと思います。
多大な貢献をしてくれたのですから、
関係者の方々はいつかはゆっくりとさせてあげたいと思っていたのかもしれませんね。
その夢は叶わなくなりましたが、
ディープインパクトがいかに愛されていたかは
引退から時が経ち、死亡のニュースが日本のトップニュースになっていることが物語っています。
私も一度生で見ましたが、競馬に詳しくない人間でも
あの光景、衝撃はずっと記憶に残っています。
天国ではゆっくりおだやかに過ごせるよう祈っています。