フィギュアスケートのアメリカ代表のなかで今勢いのある若手、ネイサン・チェン選手とカレン・チェン選手。男女シングルの全米チャンピオンである二人の”チェン選手”の関係はいったい？家族についての情報もご紹介します。
目次
Wチェンが王者のアメリカ
2017年の全米選手権で二人のチェン選手がチャンピオンになりました。
一人が男子シングルのネイサン・チェン（陳巍）選手。（2017年四大陸選手権では羽生選手を抑えて優勝し話題になりましたね。）そして、もう一人が女子シングルのカレン・チェン（陳楷雯）選手。（美しいスピンやスパイラル、スピードあるスケーティングが持ち味。）
フィギュア大国アメリカの将来を担っていくであろう二人のチェン（陳）選手。まずは世界選手権の活躍が楽しみです。
ところで、ある掲示板で兄妹なの？と疑問に思っている人を見かけたので、今回は二人の関係や家族についてご紹介します。
結論：ネイサン・チェンとカレン・チェンは兄妹ではない
先に結論を言ってしまいました。
ネイサン選手とカレン選手は兄妹ではありません。他人です。
では二人のルーツは？
中国人系ネイサン・チェン
まずネイサン・チェン選手ですが、彼のご両親は中国・北京からの移民です。
ネイサン選手は1999年5月5日に科学者の父親と医師の母親のもとに生まれました。
ちなみに5人兄妹の末っ子です。
5人兄妹のお姉さんたちについては分からないのですが、兄には5歳年上のトニーさん、3歳年上のコリンさんがいます。
ネイサン選手はアイスホッケーをやっていた兄の影響でスケートをはじめたそうです。
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台湾人系カレン・チェン
一方、カレン・チェン選手のご両親は台湾人です。
1995年に両親は台湾から移住してきて、1999年8月16日にカレン選手が生まれました。
カレン選手には4歳下の弟さんがいます。名前はジェフリー。カレン選手とよく似ていますね。
彼もまたスケーターで、レイラ・カーネス選手とペアを組みアイスダンスをしています。
2017年全米選手権ではIntermediate（中級）Ice Danceの部で銀メダルを獲得しています。
もしかしたら数年後の国際大会でお目にかかれる日が来るかもしれないですね。
というわけでネイサン選手とカレン選手が兄妹でも親戚でも無いことがわかっていただけたと思います。
ちなみに二人とも1999年生まれの同学年なんですね。
陳さんって多いの？
そもそも陳というと私たち日本人にも馴染みのある名字ですが、人数は多いんでしょうか？
読み方は違いますが、カナダのパトリック・チャン選手も中国表記では陳偉群。同じ陳さんなんですよね。（ちなみにチャン選手のご両親は香港からの移民です。）
中国五大姓のひとつ”陳”
陳（中国表記では陈）という名字は現代における中国の五大姓の一つで、中国国内では5番目に多い苗字だそうです。とくに南部に多いようです（参照元）。香港も南部ですよね。
そしてそして、台湾では陳という名字は最も多いそうです。なんと人口の一割以上が陳さんなんだそうです（参照元）。
ちなみにルーツは・・・
陳の発祥は、紀元前1127年、周の武王が舜の末裔であった陶器匠・嬀満を胡公に冊立して、陳（現在の淮陽）の土地を与えたことから始まる。
引用：https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B3_(%E5%A7%93)
ということです。
もしかしたらネイサン選手とカレン選手とパトリック・チャン選手は何代も何代も遠い昔まで遡れば血縁関係があったのかもしれませんね（親戚とは言えないにしろ）。
ちょっと話がそれましたが、つまり、北米の移民においても陳という名字は珍しくない、むしろ多いのかもしれません。
とはいえ、たまたま2017年に17歳のアジア系アメリカ人の陳という男女がフィギュアスケートの全米王者に輝いた。これって、やっぱりすごい偶然のような・・・。
これからますます二人のチェン選手が世界を驚かせてくれることでしょう。