ソチオリンピック以降、日本でも高い人気を誇るロシアの美人フィギュアスケーター、ユリア・リプニツカヤ選手が引退を表明したとの報道がありました。演技もキャラクターも個性的で魅力的だった彼女の引退報道には世界中のファンも衝撃を受けているようです。ファンの反応をご紹介します。
リプニツカヤ拒食症の影響で引退
ソチオリンピックシーズンに圧倒的な勝負強さと持ち前の柔軟性を活かしたキャンドルスピンで一躍スター選手の仲間入りを果たしたユリア・リプニツカヤ選手。
スケートの実力はもちろんのこと、彼女の美しい容姿と、当時若干14、5歳だったにも関わらず一切動じないクールな性格がウケて日本でも大人気になりましたね。
ソチオリンピックでは団体戦で優勝。史上最年少の金メダリストとなりました。
そんな彼女ですが、ソチ以降は自身の体の成長と実力ある若手の台頭でなかなか成績を伸ばせずにいました。
そんななかでも練習環境を変えたり、新しいジャンルの曲に挑戦してみたりと努力し続けてきたようです。
2016-17シーズン開始時には成長による体型変化も落ち着き、調子を取り戻しつつあるように思われました。
ですがグランプリシリーズ開幕あたりから怪我が相次ぎ、シーズンを通して出場した試合はチャレンジャーシリーズのネペラ記念杯(2位)とグランプリシリーズのロステレコム杯(SP3位、FS演技中の足のトラブル発生、総合最下位に)のみになってしまいました。
そして、リプニツカヤ選手は怪我だけではなく拒食症も患っていたそうで、その治療を終えた今年4月にロシアスケート連盟に引退の意思を伝えたと報じられています。
しかし引退の情報元はリプニツカヤ選手の母親ということで、ロシアスケート連盟会長は”リプニツカヤ選手は現在も代表のリザーブ。本人からの引退届を受理したという事実はなく、本人の声明がない限り引退は憶測に過ぎない。”という意向を示しています。
リプニツカヤ引退に騒然!世界の反応
リプニツカヤ選手のSNSには世界中のファンから引退を惜しむ声が寄せられています。
「あなたは私が知るなかで最も強くて勇敢な女の子です。」
「あなたの自身のために最善の決定をしてください。あなたを信じています。今までありがとう。あなたを愛しています。」
「きっと全てがうまくいくよ。だってあなたは最強なんだから。」
「Yulichikaを愛してる」
「あなたのスケートを永遠に愛しています。」
「私はこれがあなたにとっての新たな始まりになることを祈っています。あなたが世界中で愛されていることは変わりないからね。」
「ユリア、私たちはあなたを決して忘れないよ。あなたの演技を見て感動させてもらってことに感謝します。あなたに幸せが訪れますように。」
「あなたがいなくて寂しい。」
「あなたは何百万人もの人々の心のなかに永遠に刻み込まれるでしょう!光をありがとう!」
「たくさんの夢をありがとう!あなたの生活がより快適になることを願っています。」
「あなたは偉大な伝説だ!」
「あなたを愛しています♥あなたは最高のフィギュアスケート選手です。」
「私はあなたが大好き♥日本に来てね。」
「忘れられない思い出をありがとう」
「あなたが拒食症に苦しんでいるのは悲しいよ。引退を聞きました。私はあなたがすぐに回復し、幸せになるよう祈っています。あなたは私が大ファンになった最初のフィギュアスケート選手です。あなたはすばらしいフィギュアスケーターだよ。」
「私はあなたの演技を生で見たことがありません。悲しいけど、あなたが満足しているのなら私は幸せ。」
「あなたはとっても強くて美しいスケーター。もっとたくさんのスケーティングを見たかったな。」
「ユリア、あなたがスポーツ界からいなくなるなんて悲しすぎる。あなたを見られなくなるなんて受け入れることは容易ではないよ。」
「ありがとう。私はいつもあなたと共にいます!」
「とっても悲しいよ…私はあなたがプロスケーターとしてふたたび美しいパフォーマンスで私たちを魅了してくれることを願っています。まずはゆっくり休んで、そしてあなたの笑顔をまた見せてください!日本から愛をこめて」
「あなたは私のインスピレーションであり、フィギュアスケートにおける真の伝説だ。」
「本当に驚いた…めちゃくちゃショックです。あなたを愛してる。それ以外の言葉が見つからないよ。私はいつもあなたに寄り添っています。」
「私たちはあなたの笑顔を決して忘れません。美しい瞳と天使のようなスケーティングを愛しています。」
「とっても悲しい。あなたは星のように輝くすばらしいスケーターです。」
「あなたの大ファンです。あなたの美しく優れたスケートを見て私の価値観が変わりました。あなたは私がロシア語を学ぶきっかけとなったのです。あなたのことは全体に忘れません。」
「”赤いコートの女の子”を永遠に忘れないよ。」
温かいメッセージで溢れていますね。日本人のコメントも多かったのですが、中にはフィギュアスケートとは縁遠いと思われる南米のファンからのものもありました。
彼女が世界中からいかに愛されているのかがよくわかります。
私もたびたびリプニツカヤ選手の動向をチェックしていたんですが、ソチオリンピック前後にあれだけ注目と賞賛を浴びた彼女が、その後のシーズンで真逆の苦境に陥ってもひたむきに前だけを見て挑戦を続けていたし、表現などでも進化していたので、彼女なら「短命のロシア女子選手」という傾向に一石を投じてくれるのではないかと陰ながら応援していました。
引退が決定事項なのかは現時点では不明ですが、拒食症とケガで身も心もボロボロのなか戦い続けていたのだと思うと「もう一度がんばって」なんて簡単には言えないなとも思いました。
まだ10代の彼女の人生はこれからが長いわけですから、どんな決断であっても彼女が健康で幸せを感じる生活を送ってくれるよう願っています。