今日本のフィギュアスケート界を賑わせていると言ったら、本田太一、真凜、望結、紗来の4兄妹ですよね。それぞれの活躍も気になるところですが、こんな天才四兄妹を育てたご両親についても気になりませんか?スーパーキッズを次々育てた本田家流子育て術とは??
目次
本田兄妹を育てる両親とは?本田竜一・真紀夫妻
五人兄妹のうち四人がフィギュアスケート選手。おそらく日本で唯一ではないかと思われる珍しい家族ですよね。
ですがそれだけにとどまらず、次女の真凜選手は2016年の世界ジュニア選手権女王でオリンピック出場の有力候補。三女の望結ちゃんは日本屈指の子役であると同時に2016年全日本ノービス6位入賞の実力者。さらに長男の太一選手は2017年全日本選手権10位、そして末っ子の紗来ちゃんは2016年の全日本ノービス選手権(ノービスBクラス)で小学校3年生と最年少ながらも4位入賞を果たし、10歳にして試合でトリプルルッツを成功させるなど兄妹の中で最も才能があると噂されています。
このように4兄妹全員が各クラスの日本のトップレベルの実力を持っているんです。
なぜこのように優秀な子供を次々と育てることができるのでしょうか?
本田兄妹の父親や母親がどういう人たちなのか気になっている人も多いと思いますが、めったにメディアに出演されることもありませんよね。
ということで本田家のお父さん、お母さんをご紹介します。
本田4兄妹の父親は本田竜一さん、そして母親は真紀さんです。
父・竜一さんの職業はウワサでは会社役員ではないかという情報がありますが、真偽のほどは定かではありません。
ですが、立派なお宅にお住まいですし裕福なご家庭であることはよく分かりますね。
そして母・真紀さんは専業主婦で、子どもたちのサポートを行っておられます。
子どもたちは有名人ですが、ご両親はあくまで一般の方々なので情報は少ないようです。
ですが関西ローカルのドキュメンタリー番組「あたしたちの金メダル」(2013年)では、ご両親も登場し、子育て方法や想いなど興味深いお話をされていたので、その中から本田家流子育ての秘訣をご紹介させていただきます。
本田真凜を育てた“本田家流子育て法①”:「やりたい」と言えばやらせてみる
本田家のモットーは子どもたちが興味を持ったことを片っ端からやらせてみることのようです。
今でこそフィギュアスケートにのめり込む4人ですが、ここに至るまでにそれぞれがサッカーや体操、水泳、テニス、ピアノに絵画教室など様々な習い事を経験したそうです。
そんななかで、まずは長男の太一選手がフィギュアスケートをやることになり、これがきっかけで妹たちも次々とフィギュアスケートをやるようになったんだとか。
子育てにおいて、やりたいことをなんでもやらせてあげるのは理想的ですが、経済的な事情だったり、親の時間が割けないなどの事情で実現することはなかなか簡単ではないですよね?
しかも本田家は子供が5人。子供一人ひとりのリクエストに応えられる経済力にも驚きですが、その行動力には脱帽です。
本田真凜を育てた“本田家流子育て法②”:一緒に取り組んで共感してあげる
これはかなりオリジナルな子育て方だと思います。
父・竜一さんは驚くことに、子どもたちと一緒にフィギュアスケートを始めたそうです。
(※他サイトで元フィギュアスケーターだったという情報がありますが嘘です。)
身体もすっかり出来上がった大人が始めるのは子供が始めるのとわけが違います。
かなり苦労されたようですが、それでも一緒に始めたのは
「子供と同じ競技に身をおくことで子供の気持ちを理解し、共感してあげることで子供に安心感を持たせたかった」という理由があったからです。
そんなお父さんについて真凛選手は「ちっちゃい頃からずっと一緒に滑っていて、コケたりするときも一緒でそれはありがたかったけど結構下手だった」と冗談交じりに語っていましたが、きっと心強かったに違いありません。
一方で竜一さんは「これは難しい」と痛感して以降、技術について一切口出ししなくなったそうです。子どもたちと同じ経験をしたことで、寄り添ってあげられることと、踏み込みすぎてはいけないことの両面を理解できたことは大きいのではないでしょうか?
親が良かれと思って子供にアドバイスを送っても、共感してあげられていなければ子供にとってはただの重荷になるなんていうこともありえますからね。
自立心を育てる“本田家流子育て方法③”:かまわない
本田兄妹はみんなしっかり者で、例えばお母さんが忙しいときには真凛選手が家族全員のお弁当を作るし、下の子の勉強は上の子が教えます。
本田家のように子供がスポーツや芸能活動で多忙を極めていれば、親は少しでも子供に手を貸してあげたくなりそうなものですが、本田家流子育ては違います。
母・真紀さんは子供が幼いときから身の回りのこと(子供が自分でできるはずのこと)は手助けしいないようにしておられます。
学校の時間割や準備などにも一度も手を貸したことがないそうです。
”子供になんでもやらせる””子供を見守る”というのは親からすると根気もいるし、決してラクな方法ではありませんよね。
ですが”見守る”を徹底することで本田兄妹たちは自立心が発達し、スケートや芸能活動、勉強など全てにおいて自主的に責任をもって取り組めているようです。
夢を叶える”本田家流子育て方法④”:両親揃って徹底サポート
フィギュアスケート選手は学業の傍ら、早朝やリンク営業後の夜間に練習をしたり、全国各地の試合に出場したり、地方での遠征に参加したりと活動範囲が広いのも特徴です。
本田家ではそんな子どもたちのサポートを専業主婦の母・真紀さんだけでなく、父・竜一さんもガッツリ行っています。
練習場への送迎だけではなく、試合や合宿への同行、タイムスケジュールの管理などを夫婦で協力して行います。また、遠征先でも家族揃って食事を取るなどコミュニケーションを欠かしません。
例えば望結ちゃんのある一日のスケジュールですが、4時台から練習~5時間移動~芸能の仕事~5時間移動~夜11時過ぎまで練習。こんなハードな生活です。この日は早朝と夜の練習にお父さんが同行し、仕事場へはお母さんが同行していました。
最近は真凛選手、紗来ちゃんの芸能活動も増えてきたのでさらに忙しいのではないでしょうか?
それもこれも、子どもたちを思いっきり好きなことに集中させてあげるため。子供の夢のために親が「できない」と壁を作らない。こんなご両親の努力があるからこそ子どもたちも安心してスケートに打ち込めるんでしょうし、家族のためにももっと頑張ろうと思うのではないでしょうか。
望結・真凛・紗来の芸能活動に批判も…両親の胸中は?
本田家の三姉妹は芸能事務所に所属しています。子役とフィギュアスケーター二足のわらじをはく望結ちゃん、望結ちゃんとセットで売り出し中の紗来ちゃん、そしてフィギュアスケート界のアイドルとしてテレビ出演も急増した真凛選手。そんな華々しい三姉妹に「スポーツ選手はタレントじゃない」「ゴリ押し」「女優に専念するべきでは」などなど批判的な意見も少なくありません。
とくに三女の望結ちゃんは売れっ子子役として三姉妹の中でも芸能の仕事を一番多くこなしていますね。
フィギュアスケートだけでも生活はかなり大変だと思いますが、健気に両立する望結ちゃんの姿を見て「親は何を考えているんだ!」と心配している方も多いと思いのではないでしょうか。
母・真紀さんが娘の芸能活動についての想いを語っておられました。
「(スケートと芸能)二つをやっていること自体をどうかと思っている。
”望結どっちかにしなよ”とよく声をかけるんですけど、
でも(望結が)”どっちも楽しいもん”って言って、
あまりに私がガーって言ったら泣き出して、
”どっちか嫌いになれたらいいよねぇ”ってポロポロ泣き出した。
あ、かわいそう、もう言うまいと思った。」
「”望結は決して50:50のつもりではない。どっちも100:100のつもでやっているから”
そういう強い気持ちを持っているので、あるときから、よし、それなら応援してやろうって思った。」
ご両親も両立に対しては賛成ではなかったんですね。
正直意外でした。
スーパーキッズが4人もいる家庭だからきっと「我が子を是が非でもスターにする!」と親が息巻いているのではないかと失礼ながら思っていました。ですが実際は180°真逆の考えだったようです。
真紀さんとしては、一つに絞ったほうが伸びるという気持ちもあるのかもしれませんが、それ以上に、毎日大人よりもハードな日々を送る娘の体と心を心配する気持ちの方が大きいのではないでしょうか。
ちなみに真紀さんは試合会場に足を運んでも我が子の演技は絶対に自分の目では見ないそうです。
「心臓が出てきそうになって見れない」んだとか。
子どもたちが自らの意思と決意で積み重ねてきた努力の偉大さを分かっているからこそ、晴れ舞台とは言え見ることが怖いのかもしれませんね。
この先2018年の平昌オリンピックから北京、そのまた次のオリンピックあたりまで本田姉妹の挑戦は続いていくと思われますが、ご両親はその時まで今と変わらず全力で我が子を見守っていかれることでしょう。