紀平梨花と浅田真央を比べてみた




フィギュアスケート

紀平梨花が初参戦でGPファイナル初優勝!浅田真央とどっちが強い?

2018年12月9日

 

紀平梨花選手が、初出場のグランプリファイナルで初優勝を飾りました。

 

これは日本人女子では浅田真央選手以来の快挙です。

 

しかも紀平選手はグランプリファイナルの予選にあたるグランプリシリーズで2戦中2戦優勝。

今シーズンは未だ負け無しです!!

紀平梨花のすごさはトリプルアクセルだけではない!

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トリプルアクセルで注目されている紀平選手ですが、

彼女のスゴイところは実はそれだけではありません。

 

もちろんトリプルアクセルを試合に組み込めるというのは女子の中でも

ごく限られた選手にしかできないことです。

 

更に言うと紀平選手は3アクセル-3トウループという男子でも難しい

コンビネーションジャンプを美しく跳ぶことができるのでそれだけでも天才です。

 

紀平梨花は全てが上手い

紀平選手はアクセル以外のジャンプの質も非常に高いんです。

フィギュアに詳しくない方は、試合中継の際に左上に表示されているスコアの概算を

チェックしてみてください。

 

紀平選手のジャンプにはGOEという加点がとても高く付きます。

 

さらにスケーティングやスピンなどジャンプ以外のスキルも非常に高いです。

 

そのうえ姿勢や所作も美しいので、シニア一年目ながらPCS(演技構成点)を

他のシニア選手以上に稼ぐことができます。

 

これまでも新人選手が大きな大会で優勝し、

世界を驚かせることは度々ありました。

 

これらは高難度のジャンプや、複雑な構成で

技術点を稼いで優勝するというケースが一般的でした。

 

しかし、紀平選手の場合は、ジャンプも異次元だけど

それだけじゃない部分でもしっかり点が稼げるため、

結果として無双ザギトワ選手でも敵わなかったわけです。

 

紀平梨花と浅田真央はどちらがスゴイの?

 

紀平選手のグランプリファイナル優勝に

浅田真央さんの少女時代を重ねた方も多いかもしれません。

 

浅田真央さんもグランプリファイナル初優勝で一気に

国民的人気の選手となりましたね。

 

そうなると気になるのは、紀平選手は浅田さんのような選手に

今後なれるのか?紀平選手と浅田さんではどちらが強いのか?

ということではないでしょうか?

 

というわけで紀平選手と浅田さんの違いを分析してみました。

(浅田”さん”がしっくりこないのと現役時代の話ということで以下、浅田選手とします。)

※ちなみに私は紀平選手も浅田選手も好きです。

 

紀平梨花と浅田真央を比較

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選手を比較するのはあまりよろしいことではありませんが、

「紀平選手がスゴイのなら次のオリンピックで浅田選手以上の成績を

残してくれるのでは?」という期待の声もあるため、現状把握のために比較してみました。

 

ジャンプついて

トリプルアクセルは両選手の最大の武器です。

しかし、紀平選手の方がクセもなく、回転不足も無い点数が稼げるアクセルが跳べますし、

セカンドに3回転を付けられるので紀平選手に軍配が上がります。

しかし、浅田選手のスゴイところは成長期前(現在の紀平選手ぐらいの年齢の頃)に

トリプルアクセルを跳びまくっていたのはもちろん、成長期も過ぎて、女子選手のピーク

と言われる20歳前後を越えてからもなおトリプルアクセルを跳んでいたということです。

 

紀平選手のポテンシャルは浅田選手以上のものがありますが、

これを少なくともあと5~10年程度維持できるかどうかはまだ未知数です。

 

その他のジャンプについても紀平選手は回転不足やエッジエラーを

取られにくい素直なジャンプが跳べる印象です。

 

また、今後4回転にも挑戦する意欲を見せていることから、

今以上に驚異的なジャンパーになる可能性も秘めています。

 

ジャンプ以外の要素について

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浅田選手はスケーティングもスピンも絶品でした。

 

紀平選手が現時点で浅田選手に追いつけているとは思いません。

しかし、同じ年頃を比較すると、紀平選手の方が特にスケーティングに関しては

優れているように感じます。

 

浅田選手の代名詞の一つがステップシークエンスだと思いますが、

紀平選手も今後、観客が心待ちにするようなステップシークエンスを見せてほしいと願っています。

 

表現面について

浅田選手には見た人が自然と笑顔になるような

天性の天真爛漫さと華がありましたね。

 

紀平選手には落ち着きと知性を感じます。

もちろん華もありますが、

国民全体が親近感を感じてしまうオーラは浅田さんならではだったと思います。

 

ジュニアからシニア初期の浅田選手は表現力はまだまだでも

個人の魅力で魅せていた部分も大きかったと思います。

(シニア後半の浅田選手の表現力は言うまでもなく世界屈指でしたが)

 

一方、紀平選手はすでに成熟した表現ができる選手です。

 

日本女子の特に若い子たちは表現の部分で外国人選手に

敵わない場合が多いのですが、紀平選手のバレエやダンスで

培った表現力は、毎日一日中スケート漬けのロシア選手の

表現力に打ち勝つレベルです。

これは身近に世界屈指の芸術性を持つ宮原選手がいることも

影響しているかもしれません。

 

今後は未知数ですが、いろいろな曲にチャレンジしていく中で

表現力は更に磨きがかかると思われます。

 

結局、紀平梨花の方が強い?

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まず、浅田選手がシニアのグランプリファイナル初制覇を成し遂げたのは

15歳のジュニア選手時代だったということを忘れてはいけません。

 

しかし、これを考慮してもスコアや技術から判断して

現時点でレベルが上なのは紀平選手だと思われます。

 

ただし、長い目で見てどうなるかはまだわかりません。

3Aを筆頭にこう何度のジャンプをいつまで跳べるのか?

今後、周りからの期待とプレッシャーが更に大きくなっていく中で

今のようなパフォーマンスを続けていけるのか?

 

このようにトータル的に考えるとどっちが強いとか

比較できるものではないのではないでしょうか?

 

まず、この次元にいることが二人ともスゴイです。

そしてこの運命を進んでいくこと自体が尊敬に値することです。

 

二人を比較したあとに言うのもなんですが、

浅田選手と紀平選手はそれぞれに個性があります。

ですから比較することは無意味です。

 

現状を把握しやすくするためにあえて比較しましたが、

スタートにたった今、紀平選手は紀平選手だけの道を歩くわけですから

今後はただただ応援してっしようと思います。

 

 

 

 








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