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組体操は必要?なんのためにやるの?規制加速で将来なくなる?

time 2016/03/25

組体操は必要?なんのためにやるの?規制加速で将来なくなる?

日本の運動会の伝統芸とも言える組体操。皆で一つのものをつくり上げる感動を味わえる反面、常に危険と隣り合わせなリスクのある競技です。組体操はいったいなんのために行われるんでしょうか?

組体操の危険性

以前から話題に上がっていた組体操の危険性を鑑みて2016年3月25日、国が通知を行いました。

 全国の小中高校で年間8000件超の事故が起きている組み体操について、スポーツ庁は25日、安全が確保できない場合の中止などを各教育委員会に通知した。

学習指導要領に記載のない組み体操で、国が通知を行うのは初めて。~高さ制限などには踏み込まなかった。

69年度以降の事故では死亡9件(突然死2件含む)、障害が残ったのが92件。ピラミッドやタワーでは総段数が3段の事故が最も多く、数人で組む倒立や肩車も2014年度には年間400人以上が骨折していた。
引用:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00050078-yom-soci

これにより近年巨大化・エンタテインメント性を追求してきた組体操が見直されるようになるのでしょうか?

人間ピラミッドの負荷がものすごい

組体操の目玉といえば人間ピラミッド。近年では高さ7メートルにもなる10段ピラミッドを組む学校もあります。10段ともなれば生徒にかかる負担も相当なもの。

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10段(計151人)の場合、土台の生徒のなかでもっとも負担が大きいのは、背面から2列目の中央部にいる生徒であり、3.9人分の負荷がかかる。中学2年生男子(全国の平均体重48.8kg)で190kg、中学3年生男子(平均54.0kg)で211kgの重量になる。これが高校生にもなれば、2年生男子(平均61.0kg)で238kg、3年生男子(平均62.8kg)で245kgとなる。
引用:http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20140916-00039130/(詳しくは←リンク先をお読みください)

巨大なピラミッドがグシャッと崩れた時に自分が一番したにいたら・・・そんなことを想像したらちょっと寒気が。

実はタワーはさらに危険

こちらも花型種目のタワー。人間ピラミッドよりは若干地味なイメージですが、実はタワーの方が重大事故を招きやすいんです。

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独立行政法人日本スポーツ振興センターの資料を私が独自に整理・集計したところ、1983~2013年度の31年間に、学校の組体操において障害の残った事故が88件起きている(ここ10年分の事例のみ下表に示した)。そして、各事例概要から判断できる限りで、ピラミッドが12件、タワーが41件【注】である。つまり、障害が残るような重大事故に関していうと、ピラミッドよりもタワーのほうが、事故が多く発生している。引用:http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20150519-00045850/

タワーは肩車などピラミッド以上にバランスを取りづらかったり、ピラミッドほど末広がりではないため上の人が落下するときは地面にもろに落ちてしまうからかもしれません。

それでも組体操が必要である理由―賛成派の意見―

組体操を行う教育的意義について具体的なデータを元に説明しているソースを見つけることができなかったんですが、組体操賛成派の意見としては「集団で一つのことをやり遂げる」「困難に立ち向かう忍耐力をつける」「成功体験を味わわせる」という子どもたちの精神成長に有益だという考えが多数派でした。そして見た目に華があり盛り上がるという意見もあります。

そしてケガのリスクに対しては「どんなスポーツでもケガをするものだ」「(統計データを元に)バスケットボールや跳び箱のほうがケガ数が多い」という理由から組体操だけ特別視するのはおかしいんじゃないか、そして危ないからといって何でも規制する昨今の風潮を危惧するような意見が多く見受けられます。

http://blog-imgs-68.fc2.com/

http://blog-imgs-68.fc2.com/  2012年度小学校における体育的活動(部活動除く)時の負傷事故件数

たしかにどの意見も真っ当だと思います。たくさん運動して怪我して強くなるのも子供の大事な仕事です。ですがバスケットボール以上に重大な事故に繋がる(と思われる)組体操を、事故件数だけで他競技と同じ土俵で比較していいものかどうなのかちょっと疑問に感じてしまいました。

将来組体操は失くなる?

規制する自治体も

2016年4月より大阪市はタワーとピラミッドの禁止を発表、都立高校では28年度の組体操を原則休止。流山・柏などでは組体操全面廃止など、組体操を制限する動きが加速しています。その他全国で組体操を自粛する学校も増えています。

この風潮から組体操の文化は今後どんどん縮小していくと思われます。そうなると禁止していない学校でも安全に配慮してピラミッドやタワーの規模を縮小せざるをえなくなるんじゃないでしょうか?

ところで小規模の組体操って地味ですよね?ふと小学校時代に3段ピラミッドをやった記憶が蘇ってきたんですが、静かだし凄みもないし、でもやってる方はジッと重みに耐えないといけないシュールなイベントだったことを思い出しました。小規模でしかできなくなれば組体操が体育祭から消える日が来るかもしれません。

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